1月8日、舞踏家の大野慶人先生がお亡くなりになりました。
深い思い出が多くあり、言葉にするのが難しいです。ダンスする慶人さんが大好きでした。
慶人先生との出会いは2014年。
「舞踏」がどんなものなのかもよくわからないまま、真っ白な状態で横浜にある慶人さんの稽古場へ通いました。その時にいただいた言葉は今も大切に大切に心の中にあって、あの時消化できなかった事は、今も少しずつ私の血となり肉となっている感覚があります。
慶人さんの透き通った、全部見えているような目が今も鮮明に私の中にあります。
鳥の目
花になる
竹のような身体
昔からずっと知っている場所へ還っていくような稽古。
生々しい「死」をすぐ隣に感じるからこそ、死の淵に立つからこそ、赤ちゃんのような無垢で純真の「生」が産まれること。愛の花を咲かせる事。
本当に大切な宝物のような時間でした。
あの時は、この瞬間を取りこぼさないように、全部受け取ろうと必死で、それでもわからないことばかりで、混沌としていて、「ああ、結局全部わからなかった、きっとこうして大切な言葉や感覚ををたくさん忘れていってしまうんだな。」と悲しい気持ちにもなったのですが、今もその時にいただいた言葉や仕草は変わらず、と言うより、より鮮明に私の中にあるようです。慶人さんのお茶目で吸い寄せられるような美しい目は、私の中にこれからもあり続けるでしょう。
Thank you!と大きな手を高くあげて、さようならしている慶人さんが目に浮かびます。
だから、私も。
Thank you!!!!