Ambient move.

Ambient move. );">

Blog

セッション1 w/Ina 2020.03.01

ドイツ、デュッセルドルフについて3日が経ちました。

おうちの外は小鳥の声と緑の香りと澄んだ冷たい空気がとても心地よいです。
昨年の9月に開催されたロルフムーブメントWSで出会った、ロルファーのイナさんのおうちへ1週間ほど滞在します。
おうちはとてもとても快適で、地下には手作りジャムやジュースが沢山並んだ倉庫があったり、イナさんと美味しいご飯を食べながらボディーワークについてお話したり、課題を進めたりしています。

きのうの夜はイナさんのロルフィングセッションを受けました。
セッション1(胸部の開放)をしてもらいました。

ロルフィングのセッションは基本下着でやります。直接身体に触れての施術のためや身体のラインを隠さないためです。
しかし日本の文化的に下着姿はとても抵抗があることなのでロルフィングセッションではなかなかないのですが、イナさんのセッションは下着で行いました。
おうちの2階にはセッションルーム、3階に私の泊まっているお部屋があるのですが、セッション前に自室にいると下の階から

「ボーン、ボーン、ボボボボボーーン」

と心地の良く優しい音が聴こえてきました。

「・・・??どこから聴こえるんだろ・・」

と音の元を探しながら階段を降りていくと、イナさんがセッションルームで大きな手持ち太鼓をもってニコニコ顔でセッションルームの中をゆっくりと歩きながらそれを叩いていました。
時間になったから叩いて呼んでくれたようで、本当にお茶目で素敵な方です。(日本に住んでいたこともあり、セッションルームの床は畳です♪)
今まで日本で受けたロルフィングセッションは扇谷孝太郎さんの10セッションをはじめ、その誰もがソフトなタッチでした。
イナさんのセッションは私にとって、また新たな感覚と経験のギフトでした。

以下、セッション中の感想のようなメモ。

ーーーーーーーーー

イナさんのタッチは優しくも確かな、力強いタッチ。

ベッドの上で仰向けになり、肩甲骨の後ろに両手を置いて、ゆっくりとその手を揺らしてもらうと緩やかな波の海に浸かっているような感覚になりました。
イナさんの手はびっくりするほど温かく、フワッフワのふっくらとした手でそれだけでとても特別な時間に感じました。
背中とベッドの間に両手を滑り込ませると
「身体が小さくて痩せているね!片手で十分だわ!」
と日本人とドイツ人の骨格や体型の違いをイナさんも楽しんでくれているようでした。
私の肩は何だかとてもお喋りで、イナさんの手の微細な動きにやたらと反応していました。しばらくすると落ち着きました。
それはまるで、人のアクションに大して毎回リアクションをしなければならないと強制的に教え込まれた悪い癖のようでもあり、過剰に反応してしまうアレルギー反応のようにも感じられました。

左肋骨を前後から包み込み、グーっと圧を加え、その中で大きな呼吸をしました。
すると、身体が一気に解放された感覚があり 「身体」 という器がなくなってしまったような感覚でした。
どこまでも空間と身体が調和し、軽く背は高く、目はぱっちりと開き、骨の長さを感じるようになりました。

左側が終わって左右を比べてみると、右半身はむくんで重い粘土のように感じられました。
小さな頃から骨折したりケガはほぼ全て左半身にあります。視力も少しだけ左の方が弱い。そのことにも今回初めて気付きました。
「わ!ぜんぶ左側だ・・・!」って。

身体が閉じて眠っていたような感覚から、一気に身体が覚醒というか、完全に目覚めました。
発声にも明らかな変化があり、声が大きくなりました。笑 全身を力強く振動させながら発声している感覚で、身体だけでなく、声まで内に籠もっていたところから表に出てきたような。
今まで、なんだか喉を詰まらせて発声していたのか・・・と気付きました。

また、立った時に膝を過伸展してしまう癖にも気付きました。
膝をごくわずかに緩めるだけで、下腹部はゆったりとして心にもゆとりが生まれるようでした。

翌朝、まだその感覚は続いていました。
もちろん、日常生活の中で四六時中その感覚を感じている訳ではないのですが、気づいた時に少しばかりすぅーっと身体を落ち着かせてみます。
すると、セッション前の自分とは違う自分がここに居て、身体という器にくつろいで腰を下ろしていました。

おわり。

34