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SEセッション2019.10.03

ソマティックエクスペリエンス(SE)を受けてきました。ロルフィングを受けた際、ロルフィングの資格と合わせてSEの資格をお持ちの方が何人かいらして、気になってはいたものの、なかなか受けるご縁がありませんでした。
今回はロルファーでSEの資格をお持ちの青山結さんのSEを受けることができました。センシティブな内容なので、ブログに書くか迷いましたが、本当に素晴らしい体験をしたのでここに記します。

SEとはトラウマ療法です。
人は(動物もおなじ)、危機に直面したときに『逃げる』『戦う』の2つが出来ない状況だった場合『硬直する』という行動をとります。動物は、そのあと身震いしたりして、その時の情報を解放するのですが、人間は脳が発達したせいで、その情報の意味付けや抑圧をして、その硬直が行き場を失い、神経系のなかに蓄積されたままになってしまう。
それがトラウマになるそうです。
私自身、これはトラウマだろうなぁ〜…と思う体験があったのと、SE自体にも興味があり、この機会に感謝いたします。

はじめに部屋の中の自分が落ち着く場所に座り、今の身体をどう感じるか味わいました。私は床にあぐらで座ることを選び、膝の上にブランケットをかけたらすこし安心しました。そのあとも、どうやったらもっと心地よくそこに居れるか、感じたままに背もたれに寄りかかったり安心安全な空間をつくってその度に快適になっていく身体の変化を味わいました。

すっかり安心した身体で、次のワークへ移りました。細かく書きませんが、『押す』というシンプルな動作をしました。
座面と背もたれにサポートされている身体を感じ、背骨もその動きに参加している事を感じた瞬間、『ググググーーーー』っと身体の中心からエネルギーが湧いて、押すことができました。
すると、今まで自分のプライベートスペースに侵入してきていたゴチャゴチャしたものたちを『ググググーーーー』の動きと共に外へ押しやった感覚が湧きました。その瞬間なにかが一気に込み上げ、涙が溢れてきました。その時の感情はなんだったのか、自分でもまだよく理解していません。

ただ、『ずっと他者が私のやわらかく繊細なプライベートスペースに侵入していたのがとても辛かった。そして、それを何とか受け入れなければいけないと私も必死だった。本当はそこには誰であろうと入れたくなくて、静かな私だけの庭園のような場所であってほしい。』という気持ちが湧いてきました。

そこは守られるべき場所なんだと、思えたことと、その後の身体や周りの環境の見え方が変わりました。それまではぼやーっと環境と自分の境目が曖昧で外の情報が自分の中へなだれ込んできていましたが、キチンと外のスペースと自分の領域が保たれ、自分の輪郭が力強く安心感を保ってエネルギーがみなぎっている感覚になりました。

そして、セッションの終わりに『これは、美和さん自身ではなく、美和さんの神経系の問題なんです。』と言っていただいた時に、すーっと心が軽くなりました。

どうしてもこう考えてしまう、、と言うのは性格や考え方の問題ではなく、機能としての、神経系回路を整えることで変わることがあるんだ。と体験しました。
つい、トラウマは時間が解決してくれる(もしくは永遠に抱え続ける)と思ってあきらめていたことが、自発的に回復へと運ぶことができる喜びがありました。

身体の心地よいところを感じて良いところを育てていってくださいね』

そう言ってお別れしました。
結さんの空間づくりやお人柄が、より、信頼し安心した空間でセッションを受けることができました。ありがとうございました!

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