ダンスの稽古場に行かせていただいている。
もうずっと稽古場という場所から遠ざかっていたのだけれど、フロアワークで身体のゴツゴツと骨が出っ張っているところが当たって痛くなって、その痛みがなんだか懐かしかった。
話をせずとも、ただその場にいるだけで身体でコミュニケーションがとれると言うのが本当に本当に心地よい。私たちは時々話しすぎだと思うから、黙って感じて、言葉に変換できない領域まで交流できるダンスがやっぱり好きだ。
そして、自分の思い通りにいかないこの身体に結構がっくりもする。
なんでも本気でやりはじめると、自分の至らなさに愕然とするものだよね。
身体ってのは、絶えず重力がかかっている。
ただ、その重力をどうやって使うか。私たちはその事を教わってきていない。
ある感覚を捉えているひとの動きを美しいと感じる。目で他人のそれを感じとることと、自分の身体で体現できることは全く別次元なの。