Ambient move.

Ambient move. );">

Blog

セッション2 w/Ina2020.03.03

セッション2(足裏〜膝)をイナさんと行いました。

10セッションを扇谷孝太郎さんから受けたのは2016年、その時は毎回のセッションを記録していたわけでもなく、ただただ「なんじゃこりゃあ〜!」と毎回のセッションに感動し、ワクワクしていた記憶があります。
今、改めてポスト10を受け冷静に今の身体に起きている事を感じ、こうして言葉にして発信する事はとても大切な時間だなぁ、と思っています。

セッション2の前に、イナさんと2種類の太鼓を叩いて遊びました。
音の振動が身体と共鳴し、それだけでも十分に身体が癒されていきました。また、太鼓に口を近づけて「あーおーーーぅ」と声を発すると更にその声と太鼓の音が混ざり合って口から別の振動となって身体の中へ入っていきました。イナさんのおうちには、太鼓だけではなくウィンドチャイム、波の音がする太鼓、など美しい音に溢れています。ロルフィングも音も振動だもんねぇ。

以下、セッションの感想とメモ。

ーーーーーーーーー

セッションルームに入るとイナさんから
「How do you feel now?」
と聞かれたので、その日長い時間をPC作業に当てていたため、肩こりがあると伝えました。

すると、まずは肩、そして胸骨と胸椎1〜3番(T1~T3)あたりを開いていく事をしました。
イナさんは指で肩甲骨の内側を下へ滑らせるように動かし、私はその指を頼りにローリングダウン、アップをしました。お互いの動きがリンクし、噛み合った歯車が動き出すような素晴らしい瞬間に思わず笑みがこぼれました。閉じていた胸や背中が開きながら長ーく伸びていき、骨の一つ一つの美しい動きを感じる事は、最高に幸せな事でした。
私とイナさんの動き、背骨、肋骨、肩甲骨、胸骨、そして時間も空間も。すべての共同作業のように感じられました。

そうして、ゆっくりと動きを終えて身体をチェックしてみると、それまで肩甲骨が肋骨から浮いてしまっていたものが肋骨にフィットして寄り添っているように感じられ、動けば肋骨の上を肩甲骨が滑るように心地よく動くのが感じられました。
身体がハッピーになると、つい笑ってしまうんだなあ。

そのあと、セッション2のメインである「脚」にうつりました。
いくつかのワークをした中で特に印象的だったのは仰向けの状態で踵を蹴り出す動き。
こう文字にするとフレックスにして蹴ると思うかもしれませんが、足もすねもリラックスしたまま。

お腹(横隔膜のあたり)から踵を押すようにします。グーーーっと蹴り出してもう十分だと感じたら力を手放し元に戻る。
この動きを繰り返すと、回を増すごとに動きが大きくなっていきました。

沢山動かす事は大事なことではなく、動きはわずかでも(むしろ動いていなくても)お腹から踵を蹴る感覚がクリアになった瞬間、
イナさんに

「Yeees!」

と言われるので本当に凄い。。意識のピントがバシッとクリアになる事が何よりも大切なんだと思います。

この動きがどういう仕組みになっているのか、理解できないけど出来ている!そして、身体の中心から「ごごごごぉーー」っと動き出すのは本当に気持ちよかった!
理解する事はとてもいい事。ただ、それと同時に必要のない事だとも感じました。

すべてのワークが終わり、立ち上がってみると身体も関節もフワッフワで背は高くなり、歩く時の後ろ足で地面を蹴り出す瞬間は身体がぐいーんと伸びて、歩くだけで股関節もお腹も足裏も全身がマッサージされていました。

バレエやダンスでの身体の引き上げはとても大切なこと。
しかし、日常でもそれをキープし続けてしまうと、それは硬直し、逆に引き上げることも緩むことも出来なくなってしまう。
そのことは他の部位の硬直や痛みに繋がりとても辛いこと。

すべてを手放し体重を地面の方へ落とすと、重力を感じられるようになり、そこから初めて「引き上げ」が可能になる。

自然とのコネクト2020.03.02

朝、簡単にフルーツを食べてからセッションルームでひとりストレッチをしたり、身体を動かしました。
その時に、2日前にイナさんから受けたセッション1の感覚を身体が思い出しました。

それまでの胸のちーさな一部で呼吸していた感覚ではなく、もっと大きなものと繋がって呼吸が身体を通り抜けていく感覚。
重力の方向や自分の身体の重みを、同じ大きな自然の一部として捉えていくこと。
大きなムーブメントの波の中で身体を軽く揺らし、ねじり、動きの中で軽いストレッチを加える。
決まった動きの中ではなく、身体の声を聴きながら。

なんのしがらみもなく、今この瞬間に生きることができる。
そして骨の動き、肌の動き、すべての動きが地球という自然との繋がりを感じながら行われている事がこんなにも面白く、創造的なことだとは・・・!

尊重、そして自分の生活を生きること2020.03.01

こんにちは。

時差ボケがまだ続いているのか、20時以降になると急激に睡魔がやってきます。

おうちにはロルファーのイナさんと、私、そして下の階には90才をこえてもとっても元気なイナさんのお母さんが住んでいます。
イナさんは時々お母さんの様子を見に行って、困ったことがあれば手伝ったりしています。
昨日はお母さんがガーデンで採れた野生のラムソン(和名はクマニンニクとか言います)を使って自家製のラムソンバターを作っていました。
ホイップする時にイナさんはヘルプしに行き、それにお母さんはシンプルに感謝します。

イナさんはイナさんの人生を、お母さんはお母さんの人生を楽しんでいる。
そこには「親だから面倒を見なければいけない」 「子なら面倒をみるのが当たり前だ」 などの考えはなく、その距離感やそれぞれが自分のやりたい事をやり、幸せに過ごすための生活を営んでいる姿がありました。

2人と触れ合っている私も、全てはシンプルで、安心感があり、温かく、くつろぎの感覚を軸に日々の選択を自然とできているように感じています。
もしも、それが守れない環境に遭遇した時はそこから離れ、自分を守ることの重要性をつよく感じました。

お互いの人生、時間を尊重することがどれだけの豊さをもたらすか、肌で感じることができています。

セッション1 w/Ina2020.03.01

ドイツ、デュッセルドルフについて3日が経ちました。

おうちの外は小鳥の声と緑の香りと澄んだ冷たい空気がとても心地よいです。
昨年の9月に開催されたロルフムーブメントWSで出会った、ロルファーのイナさんのおうちへ1週間ほど滞在します。
おうちはとてもとても快適で、地下には手作りジャムやジュースが沢山並んだ倉庫があったり、イナさんと美味しいご飯を食べながらボディーワークについてお話したり、課題を進めたりしています。

きのうの夜はイナさんのロルフィングセッションを受けました。
セッション1(胸部の開放)をしてもらいました。

ロルフィングのセッションは基本下着でやります。直接身体に触れての施術のためや身体のラインを隠さないためです。
しかし日本の文化的に下着姿はとても抵抗があることなのでロルフィングセッションではなかなかないのですが、イナさんのセッションは下着で行いました。
おうちの2階にはセッションルーム、3階に私の泊まっているお部屋があるのですが、セッション前に自室にいると下の階から

「ボーン、ボーン、ボボボボボーーン」

と心地の良く優しい音が聴こえてきました。

「・・・??どこから聴こえるんだろ・・」

と音の元を探しながら階段を降りていくと、イナさんがセッションルームで大きな手持ち太鼓をもってニコニコ顔でセッションルームの中をゆっくりと歩きながらそれを叩いていました。
時間になったから叩いて呼んでくれたようで、本当にお茶目で素敵な方です。(日本に住んでいたこともあり、セッションルームの床は畳です♪)
今まで日本で受けたロルフィングセッションは扇谷孝太郎さんの10セッションをはじめ、その誰もがソフトなタッチでした。
イナさんのセッションは私にとって、また新たな感覚と経験のギフトでした。

以下、セッション中の感想のようなメモ。

ーーーーーーーーー

イナさんのタッチは優しくも確かな、力強いタッチ。

ベッドの上で仰向けになり、肩甲骨の後ろに両手を置いて、ゆっくりとその手を揺らしてもらうと緩やかな波の海に浸かっているような感覚になりました。
イナさんの手はびっくりするほど温かく、フワッフワのふっくらとした手でそれだけでとても特別な時間に感じました。
背中とベッドの間に両手を滑り込ませると
「身体が小さくて痩せているね!片手で十分だわ!」
と日本人とドイツ人の骨格や体型の違いをイナさんも楽しんでくれているようでした。
私の肩は何だかとてもお喋りで、イナさんの手の微細な動きにやたらと反応していました。しばらくすると落ち着きました。
それはまるで、人のアクションに大して毎回リアクションをしなければならないと強制的に教え込まれた悪い癖のようでもあり、過剰に反応してしまうアレルギー反応のようにも感じられました。

左肋骨を前後から包み込み、グーっと圧を加え、その中で大きな呼吸をしました。
すると、身体が一気に解放された感覚があり 「身体」 という器がなくなってしまったような感覚でした。
どこまでも空間と身体が調和し、軽く背は高く、目はぱっちりと開き、骨の長さを感じるようになりました。

左側が終わって左右を比べてみると、右半身はむくんで重い粘土のように感じられました。
小さな頃から骨折したりケガはほぼ全て左半身にあります。視力も少しだけ左の方が弱い。そのことにも今回初めて気付きました。
「わ!ぜんぶ左側だ・・・!」って。

身体が閉じて眠っていたような感覚から、一気に身体が覚醒というか、完全に目覚めました。
発声にも明らかな変化があり、声が大きくなりました。笑 全身を力強く振動させながら発声している感覚で、身体だけでなく、声まで内に籠もっていたところから表に出てきたような。
今まで、なんだか喉を詰まらせて発声していたのか・・・と気付きました。

また、立った時に膝を過伸展してしまう癖にも気付きました。
膝をごくわずかに緩めるだけで、下腹部はゆったりとして心にもゆとりが生まれるようでした。

翌朝、まだその感覚は続いていました。
もちろん、日常生活の中で四六時中その感覚を感じている訳ではないのですが、気づいた時に少しばかりすぅーっと身体を落ち着かせてみます。
すると、セッション前の自分とは違う自分がここに居て、身体という器にくつろいで腰を下ろしていました。

おわり。

デュッセルドルフへ。2020.02.27

こんにちは!
今、成田空港の搭乗口の待ち時間にこれを書いています。

ついにきたか・・・

といった心境でしょうか。
今まで未来に向けて準備準備だったのが、ようやくその時が来て嬉しいです。
もちろん、緊張もしているけれど。

初めて訪れる国、違う空気、人、もの、自然・・・ひとつひとつを丁寧に味わうように、感じて来れたらと思います。
こういうチャンスをいただけて、本当に周りの人やお天道様にも感謝!!

さあ、もうすぐ出発。
行ってきます!

141516